【実体験】人生迷走サラリーマンがネットワークビジネスの勧誘を受けました ~前編~

『仕事』

ネットワークビジネス

皆さんもこの言葉を聞いたことはあるでしょうか?
海外では比較的認知度のあるビジネスの商法であり、MLMなどと呼ばれています
近年は、日本でもその手法を取り入れる海外メーカーが参入してきており、聞いたことがあるという方もちらほらいらっしゃると思います
有名な企業だとアムウェイとかですよね

実は、つい最近まで私も知りませんでした
ただ、とあるきっかけで、実際にネットワークビジネスを行っている人と会う機会があり、更には一緒にやらないかと勧誘されました

このネットワークビジネスは日本において、あまり評判がよくありません
それはなぜなのか、またどういった手法のビジネスなのかということを、実際にネットワークビジネスに勧誘された私が聞いた説明を元に解説します!

ネットワークビジネスとは?

ネットワークビジネスとは、通常の小売り流通にかかるコストを限りなく低くすることで、質の良いものを低単価でユーザーに届けることを目的としたビジネス手法です

一般的な小売り流通

メーカー→卸売業者→販売店→エンドユーザー

上記の流れが、一般的な小売り流通の流れです
メーカーからエンドユーザーに商品が届くまでの間に、様々な業者が間に入って流通したのちに、エンドユーザーの元に商品が届きます
そして、各業者間を行き来する時に中間マージンと呼ばれるものが発生します
中間マージンとはいわゆる利益のことです

例えば、私たちがスーパーでコーラを150円で買うとしましょう
メーカーはコーラを5円程のコストで制作します(原材料費)
そのコーラを卸売業者は50円で買い取ります(メーカー側に+45円の利益)
卸売業者はそのコーラを100円でスーパーに卸します(卸売業者に50円の利益)
スーパーは私たちに150円でコーラを売ります(スーパーに50円の利益)
※上記数字は正確なものではありません

このような仕組みで、私たちが買う商品の価格は設定されています
あくまでビジネスなので、各業者も利益を出さないといけませんからね

また、その商品を買ってもらう、知ってもらうために各メーカーは広告を打ち出します
テレビCMだったり、新聞広告、インターネット広告だったりですね
こういった広告費というものも商品の価格設定に関わってきます

ネットワークビジネスの手法

メーカー→エンドユーザー

ネットワークビジネスとは、販売元のメーカーが直接エンドユーザーに商品を流通させることで、中間マージンをかけず、質のいいものを低単価で流通させることを目的としています

近年はインターネット通販や宅配流通の普及に伴い、インターネットを介して、エンドユーザーと販売メーカーが直接商品のやり取りを行う手法が一般的になってきました
わざわざお店に行かなくても家でポチるだけで商品が買えるようになったんですよね
だから、こういった流通形態が行えるようになりました

さらに、広告を打ち出さずに、すべて口コミだけで広めていくことで、広告費をかけないようにしています
テレビCMや新聞広告、インターネット広告などを出す場合、それだけで結構な額の初期費用がかかります
何百万とか何千万とかの単位ですよね
さらに、それを継続的に行っていく場合は、その分お金もかかっていくわけです

ネットワークビジネスを行っている会社はそういったものに広告費をかけずに、実際に人から人への口コミを広告として利用することで、広告費を抑えた上で、購入率を上げようとしているんですよね
人からおススメされたものって、気になったり、実際に買ってみたりしません?
それが、信頼できる人だったりしたらなおさらですよね
そこで、成約につながると口コミをした人に、購入金額の何%というマージンが入るという仕組みです

人から人への口コミを利用することで、認知度は低くても、購買意欲の高いユーザーの獲得が出来るようになり、結果として利益を得ることができる
その得た利益の一部を口コミしてくれた人に還元することで、口コミしてくれた人もやる気になり、もっと口コミを広げていってくれる、というのがネットワークビジネスの仕組みです

ネットワークビジネスにおけるお金の稼ぎ方

ネットワークビジネスでは口コミを行った相手が商品を購入すると、その購入金額に対する○○%が報酬として得られるという報酬方式です
パーセンテージはその人の実績や契約内容?によって変わるようです

     口コミ      購入金額○○円
口コミ者  →   購入者   →   メーカー
      ←    ←    ←
      報酬(購入金額○○%)

これに加えて、口コミ者(ネットワークビジネスを行っている人)がさらに口コミ者(新たにネットワークビジネスを行う人)を勧誘した場合、新たにネットワークビジネスを行う人が口コミよって得た報酬の○○%が元々ネットワークビジネスを行っていた人にも入ります
これは、そこからどんどん下に広がっていっても変わらないものです

          A
勧誘 ↓ ↑ 報酬の一部  勧誘 ↓ ↑ 報酬の一部
    B C
 勧誘 ↓ ↑ 報酬の一部  勧誘 ↓ ↑ 報酬の一部
    D  E
         ・
         ・
         ・
※A=元々の勧誘者
 B,C=Aによる勧誘者
 D,E=B,Cによる勧誘者

つまり、ビジネスを行う人を勧誘し、その人が意欲的にビジネスを行えば行うほど、勧誘した人には何もしなくてもお金が入ってくるんです
この権利収入がネットワークビジネス最大の魅力といえます

②ネットワークビジネスの評判が悪い理由

日本国内では、ネットワークビジネスに対する評判は正直悪いです
「怪しいんじゃないの?」「違法なんじゃないの?」
このように考えている人は多いと思います
それはなぜなのでしょうか?

ネズミ講、マルチ商法と同じ?

ネットワークビジネスと似たような手法に、ネズミ講マルチ商法が存在します
こちらは、皆さんにもなじみのある言葉なのではないでしょうか

これらも、ネットワークビジネスと同様に紹介者を増やしていくことで、その紹介者が支払った金額の一部を報酬として得られるというものです
ネズミ講は1970年代、マルチ商法は1990年代に流行っていました
ただし、現代では無限連鎖講の防止に関する法律により、禁止と定められており、立派な違法行為となります

紹介者の人曰く、ネットワークビジネスはネズミ講やマルチ商法とは違い、法律違反に当たらない合法のビジネススタイルのようです
ただし、ネットワークビジネスといって勧誘してきた人たちが、実際にはマルチ商法を行っていたというパターンはあるらしいので、大本のメーカーがしっかりとした母体のメーカーであるのかどうかということは、しっかりと見定めないといけないですね

初期費用、継続の時間拘束がある

大抵の練ってワークビジネスは始めるにあたり、少なからずの初期費用が掛かります
多くは、メーカー商品を○○円分購入することで、口コミをする(ビジネスをする)権利を得られるというもので、費用としてもそこまで高いものではありません(1万円くらいが相場)
実際に、モノを買うだけなので詐欺とかとも全く違います

ただし、しっかりとした報酬を得るためには報酬ランクを上げなければならない場合がほとんどです
○○円分の売り上げを上げたらランク〇〇とか××人紹介したらランク××とかですね

こういったランクを上げる手法の中に、大量に商品を購入するという手法も存在します
例えば、

始めに30万円分商品を購入するとランク3からスタートで報酬が倍違うんだよ!
商品自体は転売しても問題ないから、そのままさばいちゃえばいいしね!

とかですね
これで、不要な出費だけが増え、実際にはうまく稼げないというパターンもあるようです

また、拘束時間が長いというケースもあり得ます
副業として隙間時間にやろうと考えていたのに、セールストークのセミナーに必須で参加させられたとかグループの代表の主催パーティーには必ず参加とかありえるようです

ネットワークビジネスを本業でやっているなら苦でないでしょうが、本業の傍ら小遣い稼ぎ感覚でやっている人からしたら、そんな時間をとれるほど暇ではありません
結局、稼ぐことができずにやめてしまい、悪評だけが心に残るということですね

昔の強引の勧誘手法

ネットワークビジネスに悪評が多い理由として、過去の勧誘手法が挙げられます
日本に参入してきた当初、最初に始めた人たちはあの手この手を使って勧誘をしていたそうです
酷いケースだと、8時間以上も拘束し、ビジネスをやると言わない限りは開放しない、みたいなケースもあったそうです

現在は、勧誘を行う際には、自らの身分を明かすこととこれから勧誘を行うということを明確にしなければ違法となってしまいます
また、薄暗い路地裏や人通りのない部屋の一室など、公衆が出入りしないような場所での勧誘も同様に禁止されています
なので、喫茶店やファミレスのような場所で勧誘話を行うケースが多いです
実際に、私もそうでした

過去の強引な勧誘手法のイメージというものが大衆の記憶に残っているために、ネットワークビジネスに対する悪評が多いのかなというのが私の印象です

友人や知り合いの信用を失くす

テレビCMやインターネット広告であれば、それを見た人にわざわざ会って説明をしたりする必要もなく、その広告を見ていいなと思った人が、自発的に調べたり、購入したりしてくれます

しかし、ネットワークビジネスはその特性上、対面で口コミが出来る人相手出ないとビジネスができないんですよね
インターネットで集客自体はできるので、そこからアポイントメントをとれればいいですが、確実性はありません
なので、必然的に自分の元々の知り合いに話を持ち掛けるケースが増えてきます

仮に、元の知り合いがネットワークビジネスを知っていて、悪評を知っていた場合・・・
仮に、ネットワークビジネスを始めるも、うまくいかなかった場合・・・
紹介元である自分の評価は下がってしまいます
結果、疎遠になってしまった、仲が悪くなってしまったということもありえます

そういった経緯から、ネットワークビジネスをする=友達を失くすという方程式が生まれてしまったことも悪評につながっていると思います

③まとめ

以上が、大まかなネットワークビジネスの仕組みと世間の評価です
ビジネスモデルとしては理にかなっているし、現代向きかなというのが、話を聞いた当初の印象でした

これで仕事しなくてもお金は稼げるようになるなんてサイコー!!

とすら思ってましたよ(笑)

ただ、調べていくうちに悪評というのが出るわ出るわ・・・
そういったことも踏まえた上で、私は計4度ネットワークビジネスの勧誘をしている人と会ってきました
途中から潜入取材みたいで、ちょっと楽しんでいたのは内緒です(笑)

後編では、実際にどのように私がネットワークビジネスの勧誘を受けていたのか、きっかけはどのようなものだったかをお伝えしようと思います

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